子どもへの向き合い方
当社の保育士が共通認識として心がける子どもへの具体的な接し方、向き合い方の例をご紹介します。
実際の現場では状況に応じて適切な対応が必要となりますが、基本的な考え方として当社の保育士は下記のような考え方をもって働いています。
子どもに否定的な言葉を使わない
私たちは普段「ダメ」「やめて」「NO」という否定的な言葉は使わず、基本的に肯定する言葉をかけるようにしています。それは「子どもの存在を認めてあげる」ということに繋がります。
「肯定される言葉」を受けることで子どもは「存在を認めてもらっている」と認識し「愛情をいっぱい受けている」と感じることで、「自己肯定感」が育つということです。
否定的な言葉を受けて自己肯定感が低くなっている子どもよりも、そのように育てられた子どもは、壁にぶつかっても乗り越えて行ける生きる力が身に付きます。
もちろん、問題ある行動を注意しないということではありません。子どもの年齢に応じて、子どもたちが自ら気が付くように、自らを省みるように、注意などの言葉かけはします。
否定の言葉を使って教え諭すのではなく、本人と向き合って自分の力で気づいてもらえるような接し方が理想です。
おとなが教え込むことはしない
私たちは、子どもに勉強などを教え込むことはしません。私たちが子どもの興味関心を引き出し、本人が自発的に学ぶことが最も重要だと考えているからです。
例えば、絵本に興味を持った子どもは、はじめは絵を見て絵本の世界に入り込みます。この時、創造力・想像力を大きく育てます。すると大人が教えようとしなくても、次第に文字に興味を持つようになります。興味関心を持って「先生、これ何という字?」と聞いてきた時に、初めて教えてあげましょう。自発的に興味を持った子どもは、積極的に文字を学ぼうとします。これが私たちの考える子ども主体の保育、「キッズアプローチ」の考え方です。
過保護OK、過干渉NG
「過保護」と似た言葉に「過干渉」があります。私たちは、過保護とは「子どものやりたいことを軸に、必要なサポートを最大限すること」と考え、過干渉とは「子どもの意思に関わらず、大人の考えを押し付けてしまうこと」だと考えています。
子どもが自らしようとしているのに、いちいち口や手を挟むということはしてはいけません。「過保護」と「過干渉」の違いは何か?それは「主体がどちらにあるか?」ということです。
過保護という言葉に対して、甘やかしているという印象を抱く大人もいます。ですが、子どもの意思を最大限尊重し欲求にこたえてあげることで、子どもは「自分の意思が尊重された」「自分は認められている」と感じ、自然と自立への道に歩むことになると私たちは考えています。